溶接ロボットシステム
手溶接のばらつき・仕上げ時間の長さ・治具の段取りロス——3つの壁を一台でまとめて超えた、全工程社内対応の溶接ロボット装置。
Challenge / 課題
これまで溶接作業はすべて手溶接で実施。出力の安定に職人技が必要で、仕上げまで含めると1製品あたりの作業時間が非常に長い状態でした。
さらに溶接治具の段取り・設置にも時間を要し、切替のたびに生産がロスする。①手溶接の品質ばらつき、②仕上げを含めた作業時間、③治具の段取り時間——3つの課題が同時に存在していたのが本案件の前提です。
Our Proposal / 提案
溶接ロボットの導入で品質を安定化し、手溶接に比べて作業時間を大幅に短縮。スパッタの軽減によって研磨・清掃の手間まで縮み、総作業時間の圧縮につながりました。同時に、長時間の溶接姿勢に縛られていた作業者の負担も大幅に軽減されました。
さらに回転式治具テーブルを採用。テーブルの上面と下面の両側に治具を設置し、回転させるだけで即座に切り替えられる構造に。段取り時間そのものを削減し、稼働率が向上しました。
装置設計・電気/制御設計・板金・溶接・機械加工・組立・電装——全工程を社内で対応したので、窓口は常にひとつ。仕様変更への対応も、クライアント側の調整負荷を増やさずに済みました。
Process / 工程
溶接ワークの形状・サイズ・量・仕上げ要求を現場で把握。既存ラインのレイアウト、搬入・搬出の動線、オペレーターの動き方まで含めて、装置に求められる要件を洗い出す。
ロボット溶接セルのレイアウト、回転式治具テーブルの機構設計、PLC制御仕様まで一貫で策定。3D CADで構造検証を行い、仕様書を社内・クライアントと握り込み。
回転テーブル・治具ベース・安全柵・架台まで、構造物のすべてを自社内で加工。レーザー切断・曲げ・溶接・機械加工の連動で、工程間待ちを最小化。
溶接ロボット本体と回転式治具テーブル、安全柵、給排気、遮光パネルを組付け。ティーチング治具もここで製作し、量産プログラミングに備える。
電気配線・PLCプログラム・HMI(タッチパネル)・安全リレー回路を構築。ロボットコントローラとのタイミング制御と異常検知まで組み込み、オペレーターが扱える UI で仕上げる。
社内で試運転・動作検証を完了してから搬出。クライアント工場での据付・ティーチング・量産立ち上げまで支援し、現場オペレーターが使いこなせる状態で引き渡し。
Specifications / 仕様
| 種別 | FA 装置一式(溶接ロボットセル) |
|---|---|
| 業界 | 製造業 |
| 主工程 | 装置設計・電気/制御設計・板金・溶接・機械加工・組立・電装 |
| 主な特徴 | 回転式治具テーブル(両面治具・即切替) |
| 制御 | PLC+タッチパネル(機種 要確認) |
| 期間 | 約 6 ヶ月(設計着手〜納入) |
| 対応範囲 | 社内対応 / 現地据付・立上げ含む |
Results
Client Voice
手溶接のばらつきが解消され、仕上げ時間まで縮んだ。段取り切替の手間が減ったことで、オペレーターの負担も軽くなった。設計から立上げまで窓口が一つで済むのが、現場としてはいちばんありがたい。
設計から制御・組立まで、社内で一貫対応。仕様変更や立ち上げ支援まで窓口はひとつです。